こんにちは!
琴浦町・倉吉市・北栄町・湯梨浜町・大山町・三朝町をエリアに活動している、訪問看護ステーションことうらです。
厳しい暑さが続きますが、ご自宅で療養される方の体調管理が特に大切な季節ですね。
今回は「DNAR(蘇生拒否)」の方と救急車の利用について、訪問看護の現場からわかりやすく解説します。
DNAR(蘇生拒否)とは?訪問看護で知っておきたい基本
DNARは Do Not Attempt Resuscitation の略で、「心停止や呼吸停止になった場合、心臓マッサージや人工呼吸などの蘇生を行わない」という意思表示です。
訪問看護では、本人や家族の意思を尊重し、医師やケアチームで共有することが非常に重要です。
DNARでも救急車は呼んでいいの?判断のポイント
DNARの方だからといって救急車を呼べないわけではありません。大切なのは 「救急搬送の目的」 です。
- 心肺蘇生を目的とする場合 → DNARの意思がある場合は行わない
- 症状悪化や苦痛軽減、医師の診察を受ける場合 → 救急車を呼んでも問題なし
例えば、呼吸困難や発熱、けいれんなどの症状が出た場合は、DNARを理由に救急搬送を躊躇せずに対応しましょう。
訪問看護でできるDNAR対応のポイント
- 意思確認と記録
DNARの意思や希望を訪問記録に明確に残す - 家族への事前説明
どのような状況で救急車を呼ぶかを家族に伝える - 医師との連携
急変時の対応方針を医師と共有する - 救急隊への情報伝達
救急搬送時にはDNARの有無を必ず伝える
訪問看護師は、本人・家族・医療チームの橋渡し役として、トラブルや迷いを防ぐ重要な役割を担っています。
まとめ:DNARと救急搬送で大切なこと
- DNARは「心肺蘇生を行わない意思表示」で、他の医療介入を拒否するものではない
- DNARでも症状悪化時の救急搬送は可能
- 事前に本人・家族・医療チームで方針を整理し、救急搬送時も迷わない体制を作る
暑い季節、ご自宅で療養される方の急変に備えて、DNARの意思確認や救急搬送の方針整理は安心につながります。
訪問看護ステーションことうらでは、倉吉市・琴浦町・北栄町・湯梨浜町・大山町・三朝町のご家庭で、DNARを含む療養方針のご相談も受け付けています。お気軽にご相談ください。